公開日:2022.07.25 更新日:2023.06.01
ピアノの歴史や起源について徹底解説!ピアノには長い歴史がある

ピアノはとても歴史の長い楽器の1つです。そのため、ピアノの起源や歴史を理解するには、一度きちんと調べてみる必要があります。
そこで、この記事ではピアノの歴史や起源について解説していきます。
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目次
ピアノの起源とは?
ピアノの起源は、弦楽器であると言われています。ピアノの基となった楽器はさまざまありますが、それらを辿ると一本弦楽器と呼ばれる1つの楽器に辿り着きます。
その中でも、今の形の基になっているとされている楽器は、「ダルシマー」と呼ばれています。
この楽器は、今のピアノと音を出す仕組みが同じで、弦を響かせることで音を出していますが、その響かせる方法として、弦をハンマーで叩いています。これが今のピアノと共通しています。
ピアノの前身楽器
では、ピアノの前身となった楽器は、どのような楽器なのでしょうか。以下では、ピアノの前身楽器を紹介していきます。
クラヴィコード
クラヴィコードは、13世紀頃から登場した楽器で、見た目が長方形の箱に4本の足が付いているという、今のピアノと似たような形になっています。
足が付いておらず、テーブルに直接置くタイプもあったようですが、基本は足付きの形であったようです。
この楽器は、演奏できる音量がとても小さく、近くにいる数人にしか聞こえない程だったとされています。しかし、ビブラートのような演奏もできるため、多くの演奏家に愛された楽器の1つです。
ハープシコード
ハープシコードは、14世紀頃にイタリアを中心とした地域に登場した楽器です。
見た目は今のピアノとほぼ変わらないと言っても過言ではありません。バロック音楽時代の音楽を支えていた楽器の1つで、クラヴィコードよりも演奏の幅は小さいものの、音量面は改善されていました。
しかし、弦に使用される素材によって、音色が異なったり、クラヴィコードよりも綺麗な音色であったとも言われています。
ピアノは1700年代に登場した
ピアノは、ハープシコードの制作者が1709年に作成しました。この時代のピアノでは、既に音の強弱を表したり、現在と同じハンマーアクションによる音を出す仕組みで制作されていました。
この基となる楽器が世界中に広がり、さらに改良が加えられて、現在のピアノの形になりました。当時は、音域が5オクターブと5オクターブ半であったため、ハイドンやモーツァルトなどの作曲家は、その音域内で曲を作っていました。
1900年代以降に現在の姿に
1900年代になると、今と同じく音域や音量が拡大され、音を連打することも可能になりました。音域は、7オクターブまでに広がりました。
そのため、この頃の作曲家である、ベートーヴェンやシューベルト、ショパン、リストなどは、この音域での曲を作曲しています。
演奏できる音域が広がったため、この頃から急激にピアノの演奏がレベルアップしていきました。
有名なバッハが弾いていたのはピアノじゃない?
ピアノの作曲家として、有名なバッハが生きていた時代は、1680年代から1750年代です。そのため、現在のピアノと全く同じ楽器はこの時代には存在しておらず、オルガンかチェンバロを使用していました。
演奏方法に大きな違いはありませんが、音色や音の強弱を付けられるかなどが異なりました。作曲家として天才とも言えるバッハは、自分の演奏したい曲を演奏できる楽器がなく、困っていたかもしれません。
このように考えると、音楽やピアノの歴史は興味深いですよね。
奥が深いピアノの演奏を楽しもう
この記事を読んで理解できるように、ピアノの歴史は古く、奥の深い楽器であると分かります。
今と全く同じ楽器ではなかった頃に作曲された曲が、現在も有名な曲として多くの方に愛されていることもあります。その時代で最高峰であった曲も、楽譜さえあれば演奏できるのが現代です。
歴史を触れながら、音楽の魅力を感じられるのもピアノの良さの1つであるため、自分なりに調べて、造詣を深めていくと楽しいかもしれませんよ。