公開日:2023.02.02 更新日:2023.05.31
ベースコードが読めるようになりたい初心者必見!読み方と上達のコツ

「コードが読めるようになりたい」「ベースコードをマスターしたい」「ベースコードを上手に弾けるようになりたい」
このように悩んでいる人も多いのではないでしょうか。この記事ではベースコードの基本的な構造や読み方を徹底解説しています。
ベース初心者が練習のしやすい曲や早く上達するためのコツなども紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
ベースコードとは?
コードとは、異なる高さの音を重ねて同時に演奏されたハーモニーのことを指します。和音ともいわれています。基本的なコードは3つの音を重ねます。
むやみに3つの音を弾けばいいというわけではありません。変に組み合わせると不協和音になってしまい、演奏を乱してしまいます。綺麗な和音を弾くには、決まっている音の組み合わせを理解することが大切です。今回はその組み合わせについて詳しく解説していきます。
まずはコードの基準となる音を理解しよう
まずはコードの基準となっている音について理解しましょう。コードの基準となる、土台の音のことをルート音といいます。
CコードであればCの音、つまりドの音がルート音となります。
ベースはバンド全体を支える土台のような役割をしています。ベースがコードに合わせて演奏することでベースラインとして曲に安定感と躍動感を生み出すことができます。
しかし、いきなり3つ以上重なる和音を一気に演奏する必要はありません。実は、このルート音を弾くだけでも楽曲のベースとして成り立たせることができます。
このようにルート音に沿ってベースを弾くことをルート弾きといいます。
初心者の方は、まず土台となる音に着目して演奏をしてみましょう。
覚えるべき基本的なベースコードを解説
コードには基本となる音の組み合わせがたくさんあります。初心者の人が覚えるべき、基本的なコードは下記のとおりです。
- メジャーコード
- マイナーコード
- セブンスコード
それぞれ詳しく紹介します。
メジャーコード
メジャーコードは明るく聡明な響きのある和音です。安定した印象を与える特徴があります。和音は基準とされるルート音と長三度、完全五度の音から構成されています。
長三度とは、ルート音から3つ上の音を指します。ルート音を「ド」としたとき、3つ上の音は「ミ」です。
完全五度とは、ルート音から5つ上の音のことを指します。長三度と同様に、ルート音を「ド」としたとき、5つ上の音は「ソ」になります。
これらのルート音である「ド」と長三度の「ミ」、完全五度の「ソ」を一緒に演奏することでメジャーコードの和音となります。
メジャーコードは楽譜上で、Majorの「M」で表記されることが多いので楽譜を読む時のために覚えておきましょう。
マイナーコード
マイナーコードはメジャーコードに比べてやや暗い印象の和音で、不安げな印象を与えるのが特徴です。ルート音と短三度、完全五度で構成されています。
短三度は長三度よりも半音低い音となります。
メジャーコード同様に「ド」を基準とした場合、「ド」と「ソ」は変わらず、「ミ」のみが半音下がります。
マイナーコードは楽譜上で小文字の「m」で表記します。Cのマイナーコードを表す時はCmという表記になるので、楽譜がすぐに読めるようにするためにこちらも覚えておきましょう。
セブンスコード
セブンスコードとは、コードに短七度の音を加えることで構成された和音のことを指します。
また、短七度ではなく長七度を加えるセブンスコードもあります。それぞれ加える音程が異なるので、響きも大きく違ってきます。
和音は基本的に3つの音から構成されますが、セブンスコードには4つの音が使われています。メジャーコードやマイナーコードに短七度もしくは長七度の音を加えて、構成されています。
セブンスコードのように3つ以上の音が使われると響きが豊かになるので、曲によっては印象をガラリと変えることができます。
ジャズやポップスなど、音の響きを複雑にしたい時にこのセブンスコードは使われています。
ルート音を「ド」にした場合、ルートの音から7番目の音を足すので、短七度の「シ♭」を加えます。
楽譜上で短七度を加えるセブンスコードは「7」、長七度を加えるセブンスコードは「M7」と表記されます。
例えば、Cをルート音とした場合、短七度はC7(Cm7)、長七度を加えるセブンスコードはCM7がコードネームになります。
長七度の表記には他にもあり、「maj7」や「△7」と表されることもあります。
コード右にあるsusやdimって?省略語について解説
コードの右側にはローマ字や記号が書いてありますよね。コードの横に出てくる記号には以下のようなものがあります。
- sus(サスペンド)
- dim(ディミニッシュ)
- aug(オーギュメント)
- add(アド)
susはSuspended(吊るされた)という意味から来ています。
3つ目の音を変化させる時に使用されるコードです。susにはsus2とsus4の2種類があり、sus2は3つ目の音を長二度に、sus4は3つ目の音を完全四度に変更することを表しています。
明るくも暗くもない、神秘的な和音になるのが特徴です。
オーギュメントコードは和音の5番目の音(完全五度の音)を半音上げるときに使われるコードで、augと表記されます。
通常の和音より間抜けなサウンドになるのが特徴です。augではなく+とも表記される場合があります。
そのほかdimは3つ目と5つ目の音を半音下げるコード、addはセブンスコードのように4つ以上の音が重なる和音を表記したい時に使用されるコードです。
コードを練習するにあたっては和音の構成や表記を全部覚える必要はありません。
記号付きのコードが出てきたら「左側のアルファベット=ルート音」を弾けば問題なく演奏ができるので、初心者の人はルート音を弾くことをまずは目標にしましょう。
コードの読み方
そもそもCやBが何を意味するかというと、これらはドレミファソラシドの別の呼び方です。ドはC、レはDと表記され、ドレミファソラシドはCDEFGABCとなります。
ドレミファソラシドの音階表記はイタリア式で、CDEFGABCはアメリカ式です。
ポピュラー音楽やベースのコードは、アメリカ式を使って表記されているので、ベースが弾けるようになりたい人はこの読み方を覚えておくとよいでしょう。
コードで置き換えると、CコードとはC(ド)を基準とした和音、DコードだとD(レ)をルート音とした和音ということになります。
コード一覧表
今回紹介した下記のコードの運指を紹介します。
- メジャーコード
- マイナーコード
- セブンスコード
- sus2
- sus4
- aug
全てCの音(ド)をルート音としたコードになっています。
ベースのコードが弾けるようになるための4つのポイント
ベースのコードが読めるようになったら早速練習をしてみましょう。ベースのコードを上達させるための4つのポイントは下記のとおりです。
- 毎日15分でも練習する
- 「量」よりも「質」を重視する
- 正しいフォームで練習する
- 早すぎないテンポの曲で練習する
それぞれ詳しく解説していきます。
毎日15分でも練習をする
ベースを早く上達させたいなら、毎日楽器を使って練習する時間を確保しましょう。
ベースは指先でたくさんの弦を抑えるので、初めの方は慣れない動きも多いでしょう。そのため、1日練習しないだけで指先はすぐに動かし方を忘れてしまいます。
難しい指の動きを毎日練習して動かし方を定着させることが早く上達するための近道です。
1週間のうちガッツリ1時間練習時間を確保するよりも、毎日15分を4日間継続して計1時間練習する方が楽器は確実に上達しますよ。
「量」よりも「質」を重視した練習をする
上達するためには練習量を確保することも大切ですが、中身の濃い練習ができているかを振り返ることも重要です。
むやみやたらにコードを弾いてみたり、曲を練習したりするのではなく、1音1音雑音が入らず鳴らせているか、メトロノームを活用して決まったテンポに合わせて音が出せているかなど、目標を立てて練習をしてみましょう。
目標を立てると、弾けるようになった時や課題をクリアした時に達成感も味わえるので、練習に対してモチベーション高く取り組むことができますよ。
初めはいきなり曲を練習するのではなく、指の使い方や基礎を練習するのがオススメです。
特に練習したての頃はコードを弾きたくても別の音を指で押さえてしまっていて、綺麗な和音が鳴らせないということがよくあります。1音1音丁寧に確認しながら楽器を鳴らす練習をしてみましょう。
正しいフォームで練習する
ベースを練習する時は正しいフォームで演奏できているかを確認することも大切です。正しい構え方を理解するとベースがより弾きやすくなるため、一気に上達に近づきますよ。
ベースには座って演奏するスタイルと立って演奏するスタイルがありますが、初心者の方はまずはやりやすい座るスタイルから始めてみると良いでしょう。
座ってベースを弾く時は太ももに乗せて安定させ、右腕でベース本体を支えるようにして構えます。そうすると体に余計な力が入らず演奏しやすくなります。
ベースと体が並行になってしまったり、左手を離すと本体がぐらついてしまったりする場合はベースをしっかりと固定できていない証拠です。鏡を見て自分のフォームを見直してみてくださいね。
早すぎないテンポの曲で練習をする
基礎ができるようになったら、実際に楽曲を活用しながら練習を進めましょう。
しかし、早すぎるテンポの曲で練習してもついていけず、自分が正しく演奏できているかも確認しづらいので曲の選び方には注意が必要です。
まずはゆったりとしたテンポの曲を練習曲として選ぶ、もしくは将来的に弾いてみたい曲のテンポを大幅に落として練習するのがよいでしょう。
ベースの練習のポイントについてはこちらの記事でも解説していますので、ご覧ください。
初心者におすすめの練習曲
ベース初心者が演奏しやすい、おすすめの練習曲を紹介します。
マリーゴールド/あいみょん
あいみょんのマリーゴールドは弦を弾くピッキングやスライドなどが使われているのでベースの基本的なテクニックを身につけながら練習をしたいという人におすすめの一曲です。
基本的に4分音符や8分音符から構成されているので、リズムも乱れにくくなっています。
ストロークも難しくないので、一つ一つのテクニックを丁寧に確認しながら練習することができますよ。
あいみょんのマリーゴールドはこちらから聴けます。
Pretender/0fficial髭男dism
Official髭男dismのPretenderはテンポがゆっくりなので、初心者の方でも弾きやすい曲です。全体的にルート弾きが多いので、コードをまだそんなに弾くことができない人にぴったりの練習曲です。
コードもよく使われるものが使用されているので、ベースの基礎をこの一曲で学ぶことができますよ。
Official髭男dismのPretenderはこちらから聴けます。
ベース初心者には音楽教室に通うのもオススメ
ベースを始めてみたいと思ったら音楽教室に通うのがおすすめです。音楽教室でベースを学ぶメリットやおすすめの音楽教室について解説します。
音楽教室に通うメリット
音楽教室に通うメリットは下記の4つがあります。
- マンツーマンなので気軽に相談できる
- 講師から客観的な意見をもらえる
- 正しい練習方法を知ることができる
- 練習をサボりにくくなる
初心者の方は間違った練習をしていても気づくことができず、そのままクセがついてしまうということがよくあります。
そのクセがつく前にプロからアドバイスをもらえば、正しい弾き方を教わることができるので、自然と正しい演奏ができるようになります。
また、自分では綺麗に弾けていると思っていてもプロの目線から見ると雑音が混じっていることもあります。独学での練習では気付けなかった改善点を見つけることができるのも音楽教室に通うメリットです。
初めの頃は何が正しくて、何が悪いのかも分からず練習に気が滅入ってしまうこともあるでしょう。
教えてもらえる環境があれば分からないこともすぐに聞くことができ、モチベーションが下がらず練習に取り組むことができますよ。練習をサボりにくくなるのも大きなメリットです。
初めての音楽教室なら椿音楽教室がオススメ
音楽教室に通うのであれば、全国200箇所以上にスタジオを構える椿音楽教室がオススメです。スタジオだけではなく、自宅でもレッスンが受けられるので自主練習でつまづいた時にすぐ講師に質問をすることができますよ。
椿音楽教室では、楽しんで練習に取り組めるようやりたいことや目標に合わせたカリキュラムを組んでくれます。基礎ができるようになったら自分の好きな曲をリクエストしてみるのがよいでしょう。
まずは60分の無料体験でベースの基礎やコードの読み方について教えてもらい、マンツーマンレッスンがどのようなものなのかを体験してみてくださいね。椿音楽教室の体験レッスンはこちらから応募できます。
ベースコードをマスターして素敵な曲が弾けるようになろう。
この記事ではベースコードの基本的な構造や読み方について解説しました。
ベースコードが読めるようになると演奏できる曲のレパートリーも広がりますよね。
ベースコードを弾けるようになるためには、毎日少しの時間でも練習をすることが大切です。正しいフォームで演奏できているかをチェックしながら取り組んでみてくださいね。
1人での練習に限界を感じたら、プロに頼って意見をもらうのも良いでしょう。この記事を参考に、ぜひベースコードが読めるよう練習してみてください。
ベースコードに関するよくある質問
ここではベースコードに関するよくある質問をご紹介します。
ベースコードについて教えてください。
コードとは、異なる高さの音を重ねて同時に演奏されたハーモニーのことを指します。和音ともいわれています。基本的なコードは3つの音を重ねます。
むやみに3つの音を弾けばいいというわけではありません。変に組み合わせると不協和音になってしまい、演奏を乱してしまいます。
覚えるべき基本的なベースコードはありますか?
はい。初心者の人が覚えるべき、基本的なコードは下記のとおりです。
- メジャーコード
- マイナーコード
- セブンスコード
ベースコードが上達するコツを教えてください。
ベースのコードを上達させるための4つのコツは下記のとおりです。
- 毎日15分でも練習する
- 「量」よりも「質」を重視する
- 正しいフォームで練習する
- 早すぎないテンポの曲で練習する