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更新日:2023.05.31

巻き舌のやり方とは?メリットやできない原因、おすすめの練習曲も紹介

巻き舌のやり方とは?メリットやできない原因、おすすめの練習曲も紹介

「巻き舌って難しそう…」「巻き舌ができるようになりたい」

このようなお悩みをお持ちではありませんか?

巻き舌をマスターすれば、外国の歌を歌えるようになったり、他の人より上手く聴こえるようになったりします。

今回は以下の内容について解説します。

  • 巻き舌の練習方法
  • 巻き舌のメリット
  • 巻き舌ができない理由
  • 巻き舌の練習におすすめの曲

ぜひ最後までお読みください。

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巻き舌とは?

巻き舌は、舌を使用した子音の調音方法の1種です。息を吐いたときに舌が外に流され、筋力によって元に戻る現象を指します。

巻き舌は舌を巻いて発音すると考えられがちですが、実は間違いです。舌が顎に叩きつけられたときに自然に震えることで、巻き舌になります。巻き舌は、イタリア語やフランス語などでは頻繁に使用されます。一方日本語の発音では、巻き舌を使用することはありません。そのため日本人にとって巻き舌は、少し難しいと言われています。

巻き舌を練習するときは、た行・だ行を発音するときより少し後ろに下を置くと、やりやすいです。

巻き舌のやり方5選

巻き舌のやり方5選

巻き舌のやり方は下記の5つです。

  1. 舌を震わせる
  2. 「ラ」の発音が多い言葉をを繰り返す
  3. 同じ単語を4回繰り返す
  4. ラタトゥラ発声法をおこなう
  5. 巻き舌が多く使われている曲を歌う

始めは難しいですが、少しずつ練習を積み重ねてみましょう。1つずつポイントを解説します。

①舌を震わせる

1番スタンダードな練習方法で、舌を振動させるときは、口元に力を入れずにリラックスさせておこなうのがポイントです。

具体的な手順は、下記のとおりです。

  • 口を少し開く
  • 舌先を上の歯の根元に軽く触れて、上顎の位置に舌を置く
  • 舌先を歯から離さずに息を吐き、振動させる

舌の震えを感じたら、10秒以上続けて行いましょう。

②「ラ」の発音が多い言葉をを繰り返す

巻き舌が上手くできるようになるポイントは、ラの発音です。「ら・り・る・れ・ろ」がつく言葉を積極的に繰り返すと、巻き舌のコツが掴めます。

おすすめは「札幌ラーメンとろろ芋」と、ひたすら発声することです。「ら・り・る・れ・ろ」が多く繰り返されているため、言い続けると自然に巻き舌の感覚が掴めます。

他にも「アララララ」「ルルルルル」などの言葉も効果的です。舌が上顎に当たったときに息を吐くと、震える感じが分かりやすいでしょう。

③ 同じ単語を4回繰り返す

②の応用で、同じ単語を4回繰り返すのも効果的な練習方法です。

具体的には「プル・プラ・プル・プラ」「トゥル・トゥラ・トゥル・トゥラ」「アラ・アロ・アラ・アロ」などの発声がおすすめです。

②の練習方法に慣れてきたら、ぜひチャレンジしてみてください。

④ラタトゥラ発声法をおこなう

ラタトゥラ発声法は「ラ、タ、トゥラ」を、3ステップに分けて練習します。

  1. 「ラ」を連続して発声し、だんだんスピードアップする
  2. 「タ」を連続して発声し、だんだんスピードアップする
  3. 「トゥラ」を連続して発声し、限界までスピードアップする

最初はゆっくりと発声し、だんだんスピードアップさせるのがポイントです。「トゥラ」は、慣れてきたら限界までスピードアップしてみましょう。

⑤巻き舌が多く使われている曲を歌う

巻き舌は、曲で練習するのもおすすめです。練習する際は、歌詞の「ら行」を巻き舌にして歌うのがポイントです。曲で練習すると、巻き舌だけでなく、音程を取る練習にもなります。

練習曲は自分が好きな曲で問題ありません。ただ、より効果的に練習したい場合は、「ら・り・る・れ・ろ」が多く使われている曲がおすすめです。

JPOPでは、椎名林檎さんの「本能」が、巻き舌の練習に適していると言われています。

巻き舌を習得するメリット7つ

巻き舌を習得するメリットは、下記の7つです。

  1. 滑舌が良くなる
  2. 表現力が豊かになる
  3. 外国語の歌が歌える
  4. リラックスして歌える
  5. ミックスボイスが出しやすくなる
  6. 歌う前のウォーミングアップになる
  7. 楽器演奏のバリエーションが広がる

1つずつ解説します。

①滑舌が良くなる

巻き舌は舌を鍛えるトレーニングにもなります。そのためできるようになると舌に筋肉がつき、滑舌が良くなる点がメリットです。特に人前で話をしたり、声を使う仕事をしていたりする人は、滑舌が良いに越したことはありません。

滑舌が悪い人は、舌の筋肉が硬くなっている可能性が高いです。巻き舌を習得すると解消される場合もあります。

②表現力が豊かになる

巻き舌ができるようになると、迫力や臨場感が生まれます。そのため、表現力が豊かになります。また、歌が上手く聴こえる点もポイントです。

例えば同じ歌を歌ったとき、巻き舌ができる人とできない人では歌のクオリティに差がでます。巻き舌で歌える人のほうが、上手く聴こえるでしょう。他の人と差をつけられる点も、巻き舌を習得するメリットです。

③外国語の歌が歌える

巻き舌ができるようになると、外国語の歌が歌えます。特にイタリア語、フランス語、ロシア語などは、巻き舌で単語を発音するため、習得しないと歌うのは難しいです。

特にオペラは、イタリア語で歌う場合がほとんどのため、巻き舌はできたほうがいいと言えます。

④リラックスして歌える

巻き舌は舌をリラックスさせる効果もあり、習得すると無駄な力をかけずに歌えるようになります。歌を歌うときに、舌に力が入ってしまい上手く歌えない人は、下記の3つに当てはまる場合が多いです。

  • 舌が後ろに引っ込んでいる
  • 緊張している
  • 舌の真ん中がくぼんでU字になっている

巻き舌ができると、上記の原因が解消されることがほとんどです。

⑤ミックスボイスが出しやすくなる

ミックスボイスは、地声と裏声の中間で発声した声を指し、ミドルボイスとも呼ばれます。巻き舌を習得すると、地声と裏声の行き来がスムーズになるため、音域が広がる点がメリットです。さらに裏声も出しやすくなります。

⑥歌う前のウォーミングアップになる

巻き舌は「タングトリル」とも呼ばれており、ボイストレーニング前の基礎練習に含まれています。そのため、プロの歌手やアマチュアでも歌が上手い人は、巻き舌を習得し、ウォーミングアップでおこなうことが多いです。

巻き舌は、場所や声の大きさを気にせずにできる点もポイントです。

⑦楽器演奏のバリエーションが広がる

巻き舌は歌だけではなく、楽器演奏でも使用できるテクニックです。

例えばフルートやトロンボーンなどは、巻き舌をしながら演奏する手法があります。これは「フラッター・タンギング」と呼ばれる技法で、舌の振動により音を震わせます。

「フラッター・タンギング」はブルブルと震えたような音が出せるため、演奏のバリエーションが広がる点がメリットです。

巻き舌ができない4つの理由

巻き舌ができない理由として考えられるのは、下記の4点です。

  1. 舌の筋肉が弱い
  2. 全身に力が入りすぎている
  3. 呼吸法が安定していない
  4. 口や舌の位置が間違っている

「正しい練習方法でやっているのになかなかできない…」という人は、当てはまっていないか確認してみてください。

①舌の筋肉が弱い

巻き舌が上手くできない人は、舌の筋肉が弱っている可能性があります。巻き舌は日本語の発音にはないため、そもそも日常で使用する機会がありません。そのため巻き舌をするための筋肉が育っておらず、上手くできないのです。

舌の筋肉は、筋トレをおこなうことで解消されます。具体的な手順は下記のとおりです。

  1. 舌を左奥歯の前に置く
  2. 舌先を右奥歯にスライドする
  3. 上顎も同じように繰り返す

舌の根元が疲れたり、ピリピリした痛みが出てきたりしたら、正しく筋トレができている証拠です。最初はゆっくりと3往復から始めてみてください。

②全身に力が入りすぎている

巻き舌は息を吐きながら舌を振動させて発声するため、力みすぎは逆効果です。

巻き舌は、常にリラックスしておこなうのがポイントです。舌をリラックスさせるためには、表情筋を柔らかくする必要があります。顔や口元をマッサージするのがおすすめです。

③呼吸法が安定していない

正しい呼吸法ができていないとお腹に力が入らないため、巻き舌が上手くできません。

腹式呼吸を習得して、練習のときからできているか意識するのがおすすめです。

腹式呼吸のやり方は、下記のとおりです。

  • 正しい姿勢で肩をリラックスさせる
  • ゆっくり息を吸ってお腹の下を膨らませる
  • 息を吐きながらお腹の下をへこませる

おへその下にある「丹田(たんでん)」を意識するとやりやすいです。腹式呼吸は巻き舌以外にも使用されます。できるだけマスターしておきましょう。

④口や舌の位置が間違っている

巻き舌を練習する際、口や舌の位置や形を間違えていると、発音が難しいです。特に、口を閉じている、大きく開けすぎている、舌全体が前歯につきすぎている場合は上手くできません。

「口が少し開いているか」「舌先が前歯の根元あたりにきちんとついているか」をチェックし、正しい位置にあるかを確認するのがポイントです。自分で分かるように、鏡を見ながらおこないましょう。

巻き舌ができないのは遺伝の可能性は低い

「巻き舌ができないのは遺伝の可能性がある」と言われる場合もあります。しかし、舌が短い、親ができないなどの理由で、巻き舌ができないとは言い切れません。そのため遺伝の可能性は低いです。

たしかに舌が長い人のほうが、巻き舌がしやすい可能性はあります。ただ舌が長い人全員が巻き舌ができるわけでもないのです。日常的に巻き舌を使用しているイタリア人やフランス人でも、練習してできるようになったという人はいます。

そのため今巻き舌ができなくても、諦めずに練習すればできるようになる可能性はあります。ただ「舌小帯短縮症(ぜっしょうたいたんしゅくしょう)」の場合は、先天的な要素が高いです。

舌小帯短縮症は、舌の裏側にある膜状の組織が舌の先から歯茎に伸びており、舌の動きが制限される先天性の疾患です。日常生活には何の問題もありませんが、巻き舌には不利な可能性があります。

巻き舌におすすめの練習曲3選

巻き舌の練習におすすめの曲を、3つ紹介します。

  1. 椎名林檎「本能」
  2. 米津玄師「Flamingo」
  3. サザン・オールスターズ「勝手にシンドバッド」

3曲とも、巻き舌の練習に有効な「ら・り・る・れ・ろ」の発音が多く含まれています。さらに有名な曲なので、カラオケなどでも練習しやすい点がポイントです。曲の特徴や練習ポイントを解説します。

①椎名林檎「本能」

巻き舌が上手い女性歌手は、椎名林檎さんと言っても過言ではありません。

彼女の特徴は、強い巻き舌です。どの曲も巻き舌が多く使われていますが、練習曲として選ぶ場合は「本能」がおすすめです。「本能」は「ら・り・る・れ・ろ」が強い巻き舌で発音されています。特にサビは強めの巻き舌が連続して出てくるため、良いトレーニングになります。

②米津玄師「Flamingo」

米津玄師さんの「Flamingo」も、巻き舌が多く使用されている曲です。

歌詞に巻き舌を織り交ぜるだけでなく、効果音としても取り入れています。最初は歌詞の巻き舌をマスターするのに精一杯だと思いますが、慣れてきたら効果音にもチャレンジしてみると良いでしょう。

難易度は高いですが、マスターできるとかっこいい曲です。

③サザン・オールスターズ「勝手にシンドバッド」

サザン・オールスターズのボーカルである桑田佳祐さんも、巻き舌が上手い歌手です。実はサザン・オールスターズによって、巻き舌で歌う曲が増えたと言われています。さらに現在の音楽番組では当たり前に見る「歌詞テロップ」も、サザン・オールスターズが関係しています。

当時は巻き舌で歌うという概念が、ほとんどありませんでした。そのため巻き舌だらけのサザン・オールスターズの曲は、歌詞が全く分からなかったそうです。

視聴者がクレームをつけたところ、歌詞が分かるようにテロップがつけられました。「勝手にシンドバッド」は歌えるようになると、カラオケなどでも盛り上がれるため、ぜひ練習してみてください。

まとめ

巻き舌は舌を使用した子音の調音方法の1種で、息を吐いたときに舌が外に流され、筋力によって元に戻る現象です。

日本語の発音は巻き舌を使用しないため、最初は「できない」「難しい」と感じる人もいます。しかし正しい方法で練習すれば、ほとんどの人は巻き舌ができるようになります。今回紹介した練習方法を参考に、ぜひ取り組んでみてください。

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巻き舌に関するよくある質問

ここでは巻き舌に関するよくある質問をご紹介します。

巻き舌について教えてください。

巻き舌は、舌を使用した子音の調音方法の1種です。息を吐いたときに舌が外に流され、筋力によって元に戻る現象を指します。

巻き舌のやり方を教えてください。

巻き舌のやり方は以下の5つです。

  1. 舌を震わせる
  2. 「ラ」の発音が多い言葉をを繰り返す
  3. 同じ単語を4回繰り返す
  4. ラタトゥラ発声法をおこなう
  5. 巻き舌が多く使われている曲を歌う

巻き舌の練習におすすめの曲を教えてください。

巻き舌の練習におすすめの曲を、以下の3つです。

  1. 椎名林檎「本能」
  2. 米津玄師「Flamingo」
  3. サザン・オールスターズ「勝手にシンドバッド」
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