公開日:2022.08.25 更新日:2023.06.01
ビブラートができる人は歌ウマ確定!?出し方と練習方法を徹底解説

「ビブラートってどうやって出すの?」
「ビブラートの練習方法が知りたい」
「友達に歌が上手だと思われたい」
ビブラートは、声を揺らして歌う歌唱テクニック。
プロの歌手や歌が上手な人は、ビブラートをマスターしていると言っても過言ではありません。あなたもビブラートをマスターして、上手に歌えるようになりたいですよね。
この記事では、以下の内容を解説します。
- ビブラートの出し方
- ビブラートの練習方法
- プロに教わるメリット
この記事を読めば、1日も早くビブラートが出せるようになり、歌が上手な人の仲間入りができるかもしれません。
目次
ウィスパーボイスとは
ビブラートの出し方は3種類
ビブラートは、大きく分けると3種類の出し方があります。
- 横隔膜を揺らす
- 喉を揺らす
- アゴや口を揺らす
使う場所によって、特徴や向いている歌のジャンルなどが異なるので、自分が出したいビブラートや歌いたいジャンルによって使い分けられるようになると、表現の幅がグッと広がりますよ。
1つずつ解説します。
1. 横隔膜を揺らす
横隔膜は、肺の下に位置する厚みを持った伸縮性のある筋肉です。
横隔膜を使うメリットは、声量を落とさず常に安定したビブラートがかけられることです。また自分でビブラートの速さや揺れ方をコントロールできるので、どんなテンポやジャンルの曲でも使えます。
横隔膜は日常生活で使用することがほとんどないため、最初はコツを掴めず上手くできないかもしれません。しかし横隔膜でビブラートが出せるようになると、プロ顔負けの歌い方ができるので、ぜひマスターしてみてください。
2. 喉を揺らす
喉を揺らして声を震わせるビブラートは比較的短期間でマスターできるため、初心者におすすめの出し方と言えるでしょう。
喉を揺らすビブラートのメリットは、音の変化を細かく調整できることです。そのため、アップテンポの曲に使われることが多いです。
この出し方は喉をダイレクトに揺らすため、力を入れすぎないのがポイントです。力を入れすぎると、喉が疲れやすくなるので注意しましょう。
3. アゴや口を揺らす
アゴや口を揺らすビブラートは、小刻みにアゴまたは口を上下させて声を揺らします。
3種類の中では最もかんたんな出し方で、練習すれば誰でもマスターできるようになりますよ。
ポイントはアゴや口の揺れではなく、声の揺れを意識することです。そうすると、上手くビブラートがかけられます。
アゴや口を動かすビブラートは、演歌歌手がよく使っている方法です。
この出し方はスローテンポの曲には向いていますが、アップテンポの曲にはあまり向いていません。アゴや口を速く揺らすと、力が入ってしまうからです。
歌うジャンルに注意して、アゴや口を揺らすビブラートをマスターしてみましょう。
【種類別】ビブラートを上手に出すための練習方法を紹介
3種類のビブラートは、上手に出すコツや練習の仕方が異なります。
これから紹介するコツや練習方法を意識して行うことで、早く上手にビブラートが出せるようになりますよ。
ぜひ参考にしてみてください。
横隔膜のビブラートは犬の呼吸を意識
横隔膜は普段使わない筋肉なので、できるようになるには時間がかかるかもしれません。しかし横隔膜のビブラートは、歌を上手に歌いたいのであればぜひマスターしたいテクニックです。
そこでおすすめなのが、犬のような荒い呼吸を意識する練習方法。
犬が舌を出して「ハアハアハア」と呼吸をしている様子をイメージしてみてください。呼吸を荒くすると、横隔膜の動きをしっかりと感じられますよ。
横隔膜の動きが感じられたら、次のステップに進みましょう。
犬の呼吸を維持したまま「あ~」と声を出してみてください。そうすれば、自然とビブラートがかけられるようになります。
最初は難しいかもしれませんが、続けることでだんだんとできるようになりますよ。
喉のビブラートは振動で音程を変化させる
喉のビブラートは、揺らした振動で音程を変化させることを意識しましょう。
ゆっくり「あぁあぁあぁ」と声を出し、大きい「あ」と小さい「ぁ」を繰り返します。そのままだんだんとスピードを上げて喉を振動させていくと、ビブラートになりますよ。
喉のビブラートは、必要以上に力んでしまいやすいので、体がリラックスした状態であることを意識してください。
例えばお風呂に浸かっているイメージを持って、練習に取り組んでみてはいかがでしょうか?
喉のビブラートは比較的短期間でできるようになるので、焦らずに練習していきましょう。
アゴ・口のビブラートはアゴの動きをイメージ
アゴや口のビブラートは、アゴの動きをしっかりとイメージできるかがポイント。自分が出しやすい音程で「あ~」と声を出してみましょう。
そのまま、あごと口を軽く上下に動かします。このとき「あうあうあう」と言っているようなイメージをすると、あごと口が動かしやすく、しっかりとビブラートもかけられます。
アゴや口で出すビブラートは、3種類の中で最もかんたんにマスターできるので、ぜひ練習してみてください。
JPOPでビブラートを練習してみよう
ビブラートは、みなさんがよく知っているJPOPでも練習できます。
選曲のポイントは下記の2つです。
- ロングトーンが多い曲
- スローテンポの曲(バラードなど)
上記を踏まえて、男女別におすすめの曲を3つ紹介します。
【男性版】ビブラートにおすすめの練習曲3選
1. 福山雅治:「家族になろうよ」
低音ボイスが美しい福山雅治さんの名曲。「家族になろうよ」は、横隔膜を使ったビブラートと喉を使ったビブラートが練習できます。
サビだけではなく、AメロBメロにロングトーンが多いのもおすすめポイント。
また、音程も高くないので「高い音が苦手」という方でも、安心してビブラートの練習ができるでしょう。
2. 木山裕策:「home」
木山裕策さんの代表曲である「home」も、ロングトーンが多いので、ビブラートの練習がしやすい曲です。
音程もそこまで高くないので、歌いやすいのもポイントですよ。
3. 平井堅 :「大きな古時計」
圧倒的な歌唱力を持つ平井堅さんの名曲「大きな古時計」は、横隔膜を使ったビブラートを練習するのにおすすめです。
かなりスローテンポな曲なので、ビブラートだけではなく「フェイク」や「しゃくり」の練習にもなりますよ。
ぜひマスターしてみてください。
【女性版】ビブラートにおすすめの練習曲3選
1. AI:「STORY」
ハスキーボイスが特徴的なAIさんの「STORY」は音程も取りやすく、ビブラートも分かりやすいので、練習曲にピッタリです。
AIさんは全てのロングトーンでビブラートをかけているので、初心者でも真似しやすいのがポイント。
ぜひ練習してみてください。
2. 中島美嘉:「雪の華」
中島美嘉さんと言えば、バラード曲ですよね。横隔膜を使ったビブラートと喉を使ったビブラート、どちらも練習しやすい曲です。
また、「雪の華」は、ファルセット(裏声)でのビブラートの練習にもおすすめ。
この曲でビブラートができるようになると、切なさや儚さなどの表現力がアップしますよ。
3. 一青窈:「ハナミズキ」
一青窈さんの大ヒット曲である「ハナミズキ」は、歌詞がきれいで聴く人の心にグッと来るのも、素敵なポイントですよね。
「ハナミズキ」もロングトーンが多い曲なので、ビブラートの練習にピッタリ。
筆者はカラオケでよくこの曲を歌いますが、とてもビブラートがかけやすく、高得点を出せるので十八番になっています。
女性のみなさんにはおすすめの1曲です。
ビブラートを早く上手に出せるようになるにはプロに教わるのがおすすめ
ビブラートを早く上手に出せるようになるためには、プロに教わるのがおすすめです。
プロに教わる最大のメリットは、自分の現状を客観的に見てもらい、課題点を指摘してもらえることです。
ビブラートの習得は独学でも可能です。しかし、途中で挫折したり、正しい練習方法をおこなえなかったりするため、プロの指導を受けることをおすすめします。
椿音楽教室には下記4つのコースがあり、あなたの目的に合わせて選べます。
- ポピュラーボーカルコース…カラオケで高得点を出したい・JPOPを上手に歌えるようになりたい方におすすめ
- クラシック声楽コース…クラシックの名曲を歌えるようになりたい方におすすめ
- ミュージカルコース…ミュージカルを歌ってみたい・全身で音楽を表現したい方におすすめ
- ボイストレーニング発声・呼吸法…自分の声に自信を持ちたい・仕事で声をよく使う方におすすめ
椿音楽教室には、名門音楽大学出身の講師が多数在籍。
さらに担当講師がマンツーマンのレッスンを行い、あなたを徹底的にサポートします。
60分の無料体験レッスンを行っていますので「早くビブラートを出せるようになりたい」「プロのレッスンを受けてみたい」という方は、ぜひ下記の申し込みフォームをチェックしてみてください。
ビブラートができると歌ウマに近づける!プロに教わって上手に出せるようになろう
この記事では、下記について解説しました。
- ビブラートの出し方
- ビブラートの練習方法
- プロに教わるメリット
ビブラートは声を揺らして歌う歌唱テクニックで、歌が上手くなりたいのであればぜひマスターしておきたいものです。
かんたんにできる方法から難しい方法までありますが、できるようになると表現の幅が広がるので、歌うのがもっと楽しくなりますよ。
そして早く上達するためには、プロに教わるのがおすすめです。
この記事を監修した講師

村上果琳
楽器
声楽、ボーカル
【村上果琳先生監修コメント】
喉の痛みや異変を感じる場合は、間違った使い方をしている可能性があるので、その日は無理をせずに練習を止めることも、上達につながります。 1度にたくさん練習するより、焦らず正しい練習方法でビブラートを習得していきましょう!