更新日:2017.05.08
【2度目のクラブ潜入】~椿音楽教室~
筆者は20歳以上成人済みである……念のため。
DJが機材と技術を駆使し刻むビートにのって、夜を通して踊り、飲み、語らう空間がクラブだ。筆者自身はクラブ界隈の人間ではないのだが、ひょんなご縁で表参道にあるクラブハウスに、行くこととなった。
筆者がクラブに足を運ぶのは二回目で、一度昼に行った別のクラブでは音が飽和状態になってしまったため耳が持たず30分もたたず帰ってしまった苦い経験がある。なので二度目のクラブもどんな大音量の苦難が待ち受けているのかと戦々恐々していた。
さて、メンバーは筆者と、かれこれクラブ音楽に携わり20年近い方、そしてクラシックを勉強しクラブには足を運んだことがない方、という異色の3人珍道中だ。
23時にオープンし、6時にクローズする夜のクラブに潜入である。
入り口で年齢確認を行い、防音ドアをくぐり、ロッカーに荷物をあずけ、まずはドリンクを買う。そこからすでに大変立派なスピーカーから緩やかなクラブ系の音楽が流れている。
そう、すでに流れているのである。
あれ、意外に大音量じゃない! 耳が痛くない!まずはそこにカルチャーショックを受ける筆者。
メインフロア(メインDJが実際にDJプレイをしているのを見ることができるフロア)はすぐそこで、お互いの話し声は耳を近づけないと聞こえない。
つまり、大音量で音楽を流している。なのに耳が痛くないのだ。
以前初めて行ったクラブではまだメインフロアに行ってすらいないのに耳が痛かったにもかかわらず、今回のクラブではスピーカーの目の前に立っても全く耳の圧迫感を覚えない。
クラブに詳しい知り合いの話しによると、スピーカーの周辺に必ず反射板が置いてあり、その反射板にも膨大な費用がかかっているとか。流れる曲のジャンルはオールディーな曲が多く、時間も早いため緩やかな曲調が多い。
設備と音響が素晴らしく、さらにDJのプレイが素晴らしいがゆえに起きるものらしい。
なんと、クラブがここまで聞きやすく、楽しいものだったとは! 一度の体験で、それが全てだと決めつけた自分を反省した。