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更新日:2024.09.17

ギターのカッティングとは?おすすめの練習方法やかっこいい楽曲を紹介

ギターのカッティングとは?おすすめの練習方法やかっこいい楽曲を紹介

「ギターのカッティングが出来るようになりたい」「カッティングのやり方がわからない」このように悩んでいませんか?

カッティグはギターを演奏する際にアクセントとなる技法の一つです。チャカチャカとした歯切れの良い音を取り入れることで、曲の雰囲気をガラッと変えることができます。

そこで今回はカッティングのやり方や上手に弾くためのポイントについて解説します。練習の際におすすめなカッティングのフレーズも紹介していますので、ぜひ練習時の参考にしてください。

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ギターのカッティングとは

カッティングとは歯切れ良く音を切る演奏方法です。ミュートとブラッシングを組み合わせたストロークテクニックで、様々なジャンルの音楽で用いられています。カッティングはギターを演奏するなら身につけておきたい演奏テクニックの一つといえます。

カッティングによるチャカチャカ、ジャキジャキ、パキパキとしたリズミカルな音はどんな曲もファンキーなサウンドに変化させます。16ビートで刻むことが多いので、リズム感が必要不可欠になります。

カッティングは和製英語で、日本独自の言い方です。海外ミュージシャンに「カッティング」と言っても伝わらないことを知っておきましょう。海外では「カッティング」と「ブラッシング」をまとめて「ブラッシング」と呼んでいます。

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カッティングとブラッシングの違い

ブラッシングとカッティングの違いについて解説します。

カッティングとブラッシングは譜面での書き方は同じであり、やっていることも似ていますが、サウンドが異なります。

カッティングは弦を軽く押さえて音をミュート状態にし、その状態でリズミカルにストロークするので「チャカチャカ」としたサウンドなのに対し、ブラッシングはミュートをかけるので、カッティングに比べて「シャッ」という音程がない音になります。

また、カッティングは左手だけではなく右手も使ってミュートをしますが、ブラッシングは左手のみを使ってミュートをし弦をピッキングします。音を止めるアクセントを加えて演奏する点にも違いがあります。

カッティングとミュートの違い

次にカッティングとミュートの違いについて説明します。

カッティングはすでに音が鳴っている弦を合間合間に止めて響きをなくし、歯切れよく演奏することですが、ミュートは音を鳴らさないように弦を押さえることを指します。

代表的な例としてブリッジミュートという奏法があります。ブリッジミュートとは低音を強調したり、太くて重量感のあるサウンドに変化させたりする時に使われます。独特のサウンドに音が変化するので、ロック系の曲でよく使われている奏法です。

カッティングのやり方

左手でカッティングする方法

バレーコードであれば、ピッキングした瞬間に押さえていた弦を浮かせることで、カッティングできます。ポイントは次の3つです。

  • 弦から指が離れないようにする
  • 押さえているすべての弦を均等に浮かせる
  • 右手を一定のリズムで速く動かす

指が弦から浮きすぎると、開放弦になり違う音が鳴ってしまいます。ブラッシングをかける程度に弦を浮かせ、指は弦から離さないのがポイントです。

また、押さえているすべての弦がミュートになるくらいまで浮かせることが大切です。弦を押さえたままだと、押さえた音だけ響いて鳴ってしまいます。最後に、右手を一定のリズムで速く振りましょう。

一方、開放弦を含むコードの場合は、弦を押さえていない指を使ってミュートする場合もあります。

右手でカッティングする方法

開放弦を含むコードや短音をカッティングするときは、右手でミュートをかけてカッティングします。ミュートは、ピッキングした直後にブリッジ側の弦に、手刀(チョップするところ)を当てて音を止めます。

ストロークは、普段より少し勢いをつけるとよいです。このとき、ピックを持っていない指は開き気味にし、ボディに添えて右手の動きをある程度制限します。

また、きれいな音を鳴らすコツは、ピッキングする弦を最小限にすることです。例えば、4〜1弦のみを鳴らす場合は、5弦と6弦を弾かないようにすると余分な音が鳴らず、きれいな音に繋がります。

ギターカッティングがかっこいい名曲

BAD FEELING(BOØWY)

「BAD FEELING」は、言わずと知れたBOØWYの2ndシングルです。イントロのカッティングがかっこよく、BOØWYのライブでは定番曲のひとつでもあります。

布袋さんの雰囲気を出すには、練習に磨きをかける必要がありますが、テンポよく軽やかに弾けるようになると楽しく演奏できるでしょう。

キラーチェーン(東京事変)

「キラーチェーン」は、東京事変を代表するシングル曲のひとつです。東京事変は、シンガーソングライターである椎名林檎さんを中心に、腕の立つミュージシャン5名で構成されています。

それぞれの楽器音が絶妙に彩りあい、ギターのカッティング音が軽快な雰囲気を盛り上げます。カッティング以外にも、ギターの見せ場が多い曲です。

シュガーソングとビターステップ(UNISON SQUARE GARDEN)

アニメ「血界戦線」のエンディングソングとして起用された、UNISON SQUARE GARDENの10枚目のシングル曲です。

「mora 〜WALKMAN公式ミュージックストア〜」2015年年間ダウンロードランキングアニソンシングル部門で1位を記録しました。カッティング以外にも、さまざまなテクニックが使われていて難しいですが、テンポよく楽しく弾けるでしょう。

夜に駆ける(YOASOBI)

「夜に駆ける」は、「小説を音楽にするユニット」YOASOBIが2019年のデビュー曲として発表した曲です。星野舞夜さんが著した「タトナスの誘惑」というネット小説が題材になっています。

美しいピアノのメロディとギターのカッティング音が印象的な曲です。シンプルな構成で覚えやすいので、カッティング初心者の方でも取り組みやすいでしょう。

Uptown Funk(BrunoMars)

「Uptown Funk」は、全米シングルチャート1位を獲得した楽曲です。数々の賞を受賞したアーティスト兼プロデューサーのマーク・ロンソンとブルーノ・マーズが2014年に発表しました。

サビのカッティングは2つのコードのみを繰り返すので、練習にも最適です。シンプルですが存在感が際立つので、弾けるようになると気持ちよく演奏できるでしょう。

Good times(CHIC)

全米チャート1位を獲得したCHICの「Good times」は、1979年に発表されました。ディスコブームを代表する曲です。

ナイル・ロジャースのカッティングやバーナード・エドワーズのベースラインは、後に多くのミュージシャンに影響を与えたといわれています。グルーヴ感を楽しみながら、リズムよくカッティングの練習ができる楽曲です。

Natural’s Not in It(Gang Of Four)

「Natural’s Not in It」は、ポストパンクバンドGang Of Fourの1stアルバム「Entertainment !」に収録される楽曲です。

アンディ・ギルの鋭いギターサウンドをたっぷり楽しめる楽曲で、ループする音が耳に残ります。映画「マリー・アントワネット」でも起用されました。ギターだけでも全体を引っ張るような雰囲気のある曲です。

カッティングが上手くできないときは?

カッティングが上手くできないときは?

カッティングを上手く演奏するための練習方法について解説します。

右手は力を抜く

カッティングをする時は、ピッキングする右手に力が入っていないことが大切です。練習前にはストレッチなどを取り入れ、とにかく身体全体と右手の力を抜きましょう。

イメージはうちわを仰ぐ時のような動かし方です。右手を脱力させることで、カッティングならではの歯切れの良い音を出すことができるようになります。

手首のスナップを効かせて演奏することを意識しましょう。

早いテンポの曲にカッティングを入れようとするとどうしても力が入ってしまうので、脱力できているかを意識してみてくださいね。

一定のリズムで腕を振り続ける

右手を振り抜く時はなるべく一定のリズムでかつ早く振るのがポイントです。弦に対してピックが垂直に当たっているかを確認しながら演奏しましょう。

一定のリズムで振り続けることで、弦に触れる右手の動きのばらつきを整えます。音粒が綺麗に揃うので、よりサウンドに磨きをかけることができますよ。

また、カッティングはリズムが命です。テンポからずれないようにビートを刻み続けるために、はじめはメトロノームなどを用いて一定のリズムで腕が触れるような筋力をつけましょう。

ゆっくりなテンポから練習する

カッティングを効率よく身につけたいのであれば、まずはゆっくりなテンポから練習するのをおすすめします。テンポは80から100の間で調整するのがよいでしょう。

まずは先述した右手の脱力感や一定のリズムを刻むという基本ができているかを遅めのテンポで弾きながら確認します。

基本ができていたら、次は鳴らしたい弦だけをストロークできているかを確認し、必要のない音が混ざっていないかを確認してみてくださいね。

ゆっくりなテンポに慣れたら徐々に早めて難易度を上げていくのがおすすめです。

練習におすすめのカッティングフレーズ

カッティングの練習におすすめのフレーズを3つ紹介します。フレーズを繰り返し練習しながら、ミュートとブラッシングを使い分けることに慣れていきましょう。

カッティングフレーズ1

カッティングを一度もやったことない人はまず、ステップ1のフレーズを繰り返し練習し16分音符の感覚を掴みましょう。

カッティングフレーズ2

ステップ1に慣れたら、次は裏拍の感覚を身につけるためにステップ2のフレーズを練習しましょう。

裏拍のリズム感が掴めない人は「タツツタ」「ツツタツ」「ツタツツ」「タタツツ」のように、1拍ずつ分けて練習するのがおすすめです。

カッティングフレーズ3

最後はステップ3です。ステップ2の応用版となっています。後半の16分音符でリズムが走ってしまわないよう注意しましょう。

プロに教えてもらってギターを上達させよう

カッティングが出来るようになりたいなら、プロに教えてもらうのも良いでしょう。正しい姿勢や奏法といった基礎はもちろん、より難易度の高い演奏技法やストロークを教えてもらえます。

椿音楽教室では、全国200ヶ所以上あるスタジオや自宅でレッスンが受けられるようになっています。場所や時間を選ばず、「カッティングができるようになりたい!」と思ったタイミングで気軽にレッスンを受けることが可能です。

椿音楽教室には、ドラマの主題歌に起用されたギタリストや自身のアルバム曲を配信している現役ギタリストなど一流の講師が多数所属しています。そのため、自分にぴったりの講師を見つけることができます。

ギター初心者の方はもちろん、ギターの技術を向上させたい方やカッティングを学びたい人など、マンツーマンレッスンだからこそ、それぞれの目標や習熟度に合わせて指導をしてくれます。

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カッティングをマスターしてギターをかっこよく弾けるようになろう

今回はカッティングのやり方や上手に弾くためのポイント、練習の際におすすめなカッティングのフレーズについて紹介しました。

カッティングを上手く弾くためには右手の脱力ができているかがポイントです。力が入ってないかどうかを確認しながら練習をしてみてください。

また、カッティングの練習に行き詰まったらプロの先生に教えてもらうのもおすすめです。新たな改善点や自分のクセを見つけられるのでさらに上手にギターを弾けるようになりますよ。この記事を参考に、ギターのカッティングが出来るように練習をしてみてください。

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ギターのカッティングに関するよくある質問

ここではギターのカッティングに関するよくある質問をご紹介します。

ギターのカッティングについて教えてください。

カッティングとは歯切れ良く音を切ることです。ミュートとブラッシングの技術をバランスよく使ったストロークテクニックで、様々なジャンルの音楽で用いられています。カッティングはギターを演奏するなら身につけておきたい演奏テクニックの一つといえます。

カッティングとミュートの違いを教えてください。

カッティングはすでに音が鳴っている弦を合間合間に止めて響きをなくし、歯切れよく演奏することですが、ミュートは音を鳴らさないように弦を押さえることを指します。

カッティングの練習方法はありますか?

はい、以下の3つの練習方法がおすすめです。

  • 右手は力を抜く
  • 一定のリズムで腕を振り続ける
  • ゆっくりなテンポから練習する
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