更新日:2023.06.01
【ピアノは何歳から始めるべき!?】子どもの練習方法とやる気を出す方法についても解説
子どもに習い事としてピアノを始めるには何歳ごろからが良いのか、という話はよく聞きます。ピアニストとして活躍している方たちは小さい頃からピアノを始めている話も多く、早く始めた方が上達の機会につながるのであれば、その時期は押さえておきたいですよね。
そこで今回は、子どもがピアノを始めるには何歳ごろが良いのか、また子どもがどのようにしてピアノを練習すれば良いのか、練習のやる気を出す方法などについて解説していきます。
目次
子どもは何歳からピアノを始めるのがいい?
子ども成長は早いですからピアノを習い始めるならなるべく早い方が、上達していけそうなイメージがあるかもしれません。しかし、あまりにも小さい頃だとまともにピアノの練習ができるのか、またそもそもピアノ教室では受け入れてもらえるのかどうかという不安もあります。
実際に何歳からピアノを始めると良いのか、またどのようにして学んでいくことになるのかをご紹介します。
3歳ごろからピアノを始める
ピアノを習うといっても最初はピアノという楽器に触れることから始めるので、実は何歳からでも習い始めることはできます。特に子どもの脳が急速に発達していく3歳ごろのタイミングでピアノをはじめとする音楽に触れることができると、非常に良い刺激になるといわれています。
ピアノ教室によりますが、ピアノの習い事自体は3歳ごろから親御さんが付き添いながら習い始めることができます。ただ、この時期はピアノを弾けるようになるための練習というよりか、ピアノをはじめとする楽器に触れながら音楽の楽しさを知っていくレッスン内容になる場合が多いです。
リトミック教育で音楽の楽しさを知る
実は0歳からでも音楽に関係する習い事を始めることができます。これを幼児教育の分野ではリトミックと呼ばれていますが、子どもの身体が内側、外側ともに急速に成長していく過程で、親御さんやお友達とともに音楽を通じて楽しみながら発達に良い影響を与えることができます。
リトミックは、何かの音楽スキルの上達を目指しているわけではなく、音楽を通じた子どもたちの競争心や探究心、向上心といった能力を育むことを目的としています。
お子さんが幼児期の早い段階からリトミックなどで音楽に触れるような環境づくりをしつつ、ある程度自発的に音楽に興味を持ってきたタイミングで本格的なピアノレッスンへ移行していくイメージでも良いかもしれません。
子どもがピアノを習うメリット
将来的にピアニストを目指さないにしても子どものうちからピアノを習うことで成長に良いという話は聞いたことがあると思います。近年では、研究によってその効果が証明されてきました。特に子どもの脳が急速に成長していく3歳ごろからピアノを習うことでその効果も非常に大きく影響する可能性も高まります。
それでは、その中でいくつかみてみましょう。
音感が身に付く
人間が身に付けることができる音感として、絶対音感と相対音感があります。相対音感は、大人になってからでも習得可能ですが、絶対音感は子どものうちから訓練しておかなければ身につけることはできません。
ピアノを小さいうちから習っておくことで、この絶対音感が身につく可能性が高くなります。仮に大きくなってから他の楽器に興味が出てきた時でもこの絶対音感は大いに役に立つ可能性が高く、人生の長い期間の中で音楽を楽しむことができるようになります。
地頭が良くなる
ピアノを弾くというのは、耳と目、指、脳をフル活用するため、脳へ非常に良い刺激を与えてくれます。
楽曲をスムーズに弾くためには、暗譜も必要になってくるため記憶力のトレーニングにもつながりますし、左右の手を同時に別々の動きをするという点においても右脳と左脳を活性化させることができます。
毎日のようにピアノの練習をしていくことで、単純に音楽としてのスキルアップができるだけではなく、学力や頭の回転の向上につながるといわれています。
子どものピアノ教室に必要な費用
子供がピアノ教室でレッスンを受けるのにはいくらぐらいの費用がかかるのでしょうか。 ピアノの習い事に関していえば、レッスン代のほかに自宅で練習できる環境を整えるため、電子ピアノや楽譜等を購入する必要があります。 また、発表会やコンクールに参加する場合はレッスン代のほかに別途費用が発生します。
月謝の相場は5,000円〜10,000円
全国展開しているいる大手の教室なのか、個人教室なのか、 またひと月で何回のレッスンがあるかなどである程度変わってきますが、 おおよそ月謝の相場は5000円〜10,000円程度となります。 ただ注意しなければいけないのが、この費用の他に教材や発表会、コンクールなどの出費が発生する場合があります。
その他、入会金が必要な場合もありますが、キャンペーン等をうまく活用することで初期費用はある程度抑えることが可能です。 お子さんが楽しくピアノレッスンをしていくために先生やレッスン内容の相性などもあるので、 体験レッスンでいちど様子を見てから始めてみるのがおすすめです。
自宅でできる子どものピアノ練習のポイント
子どもがピアノを習い始めるということは、親御さんが自宅での練習を見守り、手伝ってあげる必要が出てきます。ただ、話をきいていてよく出てくるのが、子どもが家で練習をしない、または練習が嫌い、といった悩みです。
子どもがピアノの練習が楽しくて仕方がない状況になれば苦労はしませんが、常にモチベーションが高い状態になっているということはなかなかありません。
子どもが継続して自宅でピアノ練習をするように親御さんも工夫をしてあげることが必要になってきます。
タイマーでメリハリをつける
ダラダラと終わりの見えない練習はなかなかモチベーションが高くない状態ではきついものがありますよね。何かの課題曲が弾けるようになるまで練習するという目標設定でも良いのですが、もう少し細分化して小さいステップをクリアしていくようにしてあげたほうがあっていることもあります。
また、その時にタイマーを設定して制限時間を設けることで、集中力が高い状態で練習に取り組むこともできます。5分からはじめてみて、問題なさそうであれば、10分、15分と時間を少しずつ伸ばしてあげると、練習の効果も高まります。
ご褒美とセットで練習を習慣化する
本質的には、本人が弾きたいと心から思う楽曲に対して楽しく前のめりになって練習していくのが良いですが、小さいうちはムラのないよう継続して練習をする習慣をつけることができるように親御さんがフォローしてあげる必要があります。
その継続の習慣をつけるのに効果的なのが、練習後のおやつやゲーム、カレンダーにシールなど、ご褒美をつけることです。ちょっとした楽しみとセットで練習を続けることで、毎日のルーティン化して自然と練習ができるようになります。
子どものピアノ練習をやる気にさせる方法
親御さんがいくら子どもにピアノを習わせたいと思っていたとしても、肝心の本人がやる気になっていなければ何も意味がありません。ピアノの練習を嫌がる子どもに対して、強引に押し付けることで、子どもがピアノ自体を嫌いになる可能性もあります。
お子さんの性格や取り巻く環境にも大きく影響しますが、下記のような方法を試してみると良いかもしれません。
弾きやすいところから練習する
子どもがピアノの練習を嫌がる原因は、うまく弾けなかったり、曲を難しいと感じていることが挙げられます。そのような場合には、まず簡単に弾けるようなところから練習をしたり、子どもが得意そうなところを中心にやってみることで、ピアノ練習のやる気につながります。
成功体験があればあるほど、次の新しく練習をしなければいけないところについても、自分ならできるかもと前向きに取り組んでいけるようになります。
子どもが嫌がる課題曲の練習を一旦やめる
クラシックなどの曲を中心に練習している場合は、一旦子どもが知っているようなポップスなどの楽曲の練習に変更することで、ピアノの練習という行動に楽しさを感じてくれることがあります。
ただ、あまりにも目標としている課題曲から目をそらしすぎると、本来練習していくべき楽曲から逃げてしまう癖ができてしまうため、注意が必要です。
楽器ではなく、ピアノアプリで気分転換
楽器でのレッスンが嫌になってしまった時、スマートフォンに入っているピアノアプリでリズム遊びや音当てゲームをしてみるのも1つの手です。楽しく音楽に触れることで、気分転換しながら本物の楽器に向き合っていくと良いでしょう。
椿音楽教室では、ピアノのレッスンの中に、子ども向けのコースを用意しております。無料体験レッスンもおこなっておりますので、気になる方はぜひご応募ください。
- 子どもは何歳からピアノを始めるのが良いですか?
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ピアノ教室によりますが、ピアノの習い事自体は3歳ごろから親御さんが付き添いながら習い始めることができます。ただ、この時期はピアノを弾けるようになるための練習というよりは、ピアノをはじめとする楽器に触れながら音楽の楽しさを知っていくレッスン内容になる場合が多いです。
- 子どもがピアノを習うメリットはなんですか?
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「音感が身に付く」「地頭が良くなる」といった効果があります。脳が発達する3歳ごろからピアノを習うことで、音楽的なスキルだけではなく、脳の発達に大きく影響すると考えられています。
- 子どものピアノ教室に必要な費用はどのくらいですか?
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全国展開しているいる大手の教室なのか、個人教室なのか、 またひと月で何回のレッスンがあるかなどである程度変わってきますが、 おおよそ月謝の相場は5,000円〜10,000円程度となります。
【鈴木明日香先生監修コメント】
子どものやる気を持続させることはなかなか大変ですが、少しの工夫と少しの褒め言葉で大きく変わります!
また、音楽は身近なものですので、身構えずにまずは楽しんでいただければと思います。
この記事を監修した講師
鈴木明日香
楽器
ピアノ