更新日:2023.06.06
ブリッジミュートをかっこよく弾くコツとは?練習フレーズも紹介
「ブリッジミュートをマスターしたい」「ギターのテクニックを上達させたい」「ブリッジミュートを練習しているけどなかなかうまくできない」
このように悩んでいる人はいませんか。ブリッジミュートはギターの基本的な演奏テクニックの一つで、ヘビーメタルやハードロックなどのジャンルでよく使われています。ブリッジミュートが出来るようになると、響きのない「ズンズン」というエッジの効いたサウンドに変化させられます。
ブリッジミュートによって発せられる、重厚感があるパーカッシブな音は、演奏する曲の雰囲気をガラリと変えてくれます。
今回は、ブリッジミュートの弾き方や練習方法、練習時におすすめのフレーズを紹介します。練習をする際に意識すべきポイントなども解説していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
ブリッジミュートとは
ブリッジミュートは「ブリッジに手をおいてミュートをかける」という意味で、ネックに近い弦の上に右手の側面(小指側)を触れさせ、出る音を抑える演奏方法です。ロック系を演奏するときは欠かせないテクニックとされています。
普通に演奏すると「ジャカジャーン」「ジャジャーン」とサスティーンと呼ばれる余韻が伸びていきますが、ブリッジミュートは響きがなくなり「ジャカジャカ」「ズクズク」という音に変化します。
低音を強調することが出来るので、重く太い重量感のサウンドを響かせたい時によく使われています。
ブリッジミュートの弾き方
ブリッジミュートは右手の小指側の側面を使用します。ブリッジの脇に右手を置いた状態で、指先と手首のスナップを効かせて演奏します
この右手の置く場所によって音の響きや鳴り方は違います。
ブリッジの端に手を置いてしまうと弦をしっかりとミュートできず、ブリッジミュート本来のサウンドを出すことができません。ミュートが浅くなるので響きを残したい場合はあえて端に置く場合もあります。
逆にブリッジから離れ、ネック側に寄り過ぎると、ミュートが強くかかるので音階自体がなくなります。わざとスタッカートな響きをしたい場合はネック側に右手をずらしてみてください。
人によって右手側面の厚さや長さは異なるので、位置を調整しながら丁度いいベストポジションを見つけることが大切です。
ブリッジミュートの4つの練習方法
ブリッジミュートは手首の振りが使えないので、指先のスナップが重要です。ここではブリッジミュートができるようになるために、下記の段階に合わせた練習方法を解説します。
- まずはダウンピッキングから練習する
- 慣れたらアップピッキングで応用する
- スピードを早めて演奏する
- ストロークと組み合わせて練習する
一つずつ見ていきましょう。
まずはダウンピッキングから練習する
ブリッジミュートの感覚を掴むために、まずはダウンピッキングから練習をしましょう。
右手をブリッジに固定しながらストロークをし、指先の動かし方や力加減の感覚を掴みます。弦に対してなるべく垂直にピックが当たるように意識をしてみてください。
慣れたらアップピッキングで応用する
ダウンピッキングがおおかた出来るようになったら、次はアップピッキングも取り入れながら練習をします。
基本的にブリッジミュートはダウンピッキングで使う場合が多いですが、フレーズによってはアップピッキングと組み合わせて使用するケースもあることを知っておきましょう。
ダウンピッキングのときと同じようにテンポ感を意識しつつ、しっかりミュートができているかを確認しながら練習します。押さえている右手が浮いてこないように気をつけてください。
スピードを早めて演奏する
ダウンピッキングとアップピッキングのどちらも出来るようになったら、次は練習のテンポを上げていきましょう。
初めはゆっくりのテンポから4ビートで練習し、慣れたら8ビート、16ビート、そして段階的にテンポアップをしていきましょう。音を録音して、しっかりついていけているかどうかを確認しながら取り組むのがおすすめです。
ストロークと組み合わせて練習する
速いテンポでも安定してピッキングが出来るようになったら最後は応用です。ストロークを織り交ぜながらでも安定してブリッジミュートが出来るように練習しましょう。
ストロークを入れると右手に力が入ってしまう場合があるので、力みすぎないのがポイント。ピックが弦に負けていないくらいの強さを意識してストロークをします。
練習におすすめのフレーズ
ブリッジミュートを練習する際におすすめのフレーズを3つ紹介します。
まずはダウンピッキングで4ビートを刻んでみましょう。ステップ1のフレーズを繰り返し練習し、ブリッジに右手を置く感覚と指先でのピッキングを身に着けます。
ステップ2に慣れたら次はダウンピッキングで8ビートを練習しましょう。
この時のテンポは80くらいがベスト。テンポから置いていかれないように素早くピッキングするのがポイントです。
最後はステップ3、アップピッキングによるブリッジミュートです。
ブリッジミュートは基本的にダウンピッキングですが、アップピッキングによるミュートが出来るようになると演奏できる曲の幅が広がるので、ダウンピッキングとセットで練習しておくのが良いでしょう。
ギターでブリッジミュートを弾く時のコツ3選
ブリッジミュートが上手く出来るようになるにはコツがあります。気をつけるべきポイントは下記の3つです。
- 手を置く位置に注意する
- 手首から動かして演奏する
- ピッキングする手に力を入れすぎない
それぞれ詳しく解説していきます。
手を置く位置に注意する
先述したようにブリッジミュートは手を置く位置によって響きやミュートのかかり具合が異なります。
練習時はブリッジの端、真上、ネック側など色々な場所を試しながら自分の手にあったベストポジションを見つけましょう。
ゆくゆくは音楽によって右手を置く場所を使い分けられると、更に演奏できる曲の幅が広がりますよ。
手首から動かして演奏する
ブリッジミュートは右手を固定しているのでどうしてもストロークなどの動きが小さくなりがちです。
動きが縮小することにより、ピッキングが雑になったり、リズムにずれが生じたりしてしまうので、なるべく手首の関節から大きく動かすことを意識しましょう。
手首から思うように動かせないと感じたときは、肘や腕に無駄な力がかかっていないかを確認してみてくださいね。
ピッキングする手に力入れすぎない
ブリッジミュートは力を入れすぎると疲れやすくなったり手を痛めてしまったりするだけでなく、良いサウンドを出すことができません。そのため、練習中は常に右手が力んでいないかを確認しながら取り組みましょう。
ブリッジミュートの音が詰まっていたり潰れていたりする場合は、ブリッジに置いている手に力が入りすぎている可能性もあります。演奏している音を録音してサウンドを確かめてみるのもおすすめです。
ブリッジミュートが上手くできない時に確認すべきポイント
ブリッジミュートを上手に弾くためのポイントは「手首」の使い方です。
ブリッジに置いた右手の手首を支点に、腕、肘から柔らかくピッキングすることが上達のポイントです。
普通に演奏するときとは違い、手首が固定されることによって力んでしまうことはよくあります。慣れるまでは脱力の感覚を掴むために何度も練習をしてみましょう。
ブリッジミュートをマスターしてギターテクニックを高めよう
今回は、ブリッジミュートの弾き方や練習方法、練習時におすすめのフレーズを紹介しました。
ブリッジミュートは指先をうまく使いながら、ミュートをかける位置を使い分けるのがポイントです。この記事を参考に、ギターのブリッジミュートが出来るように練習をしてみてください。
ブリッジミュートが出来るようになりたいなら、プロに教えてもらうのも良いでしょう。正しい姿勢や奏法といった基礎はもちろん、より難易度の高いギターテクニックや奏法を教えてもらえます。
椿音楽教室では、ギター初心者の方はもちろん、ギターの技術を向上させたい方やブリッジミュートを学びたい人など、マンツーマンレッスンだからこそ、それぞれの目標や習熟度に合わせて指導をしてくれます。
まずは60分の無料レッスンで、音楽レッスンがどういうものなのかを体験してみるのがおすすめです。
「椿音楽教室」の無料体験レッスンはこちらからお問い合わせください。
この記事を監修した講師
野口 竜之介
ギター歴は10数年になります。
バンド、デュオ、セッション、サポートなど様々な現場を経験しました。
■参考動画
https://m.youtube.com/channel/UCCnLtyRFXWTLb1AIhYq8aWA
■好きなバンド
東京事変
ポルガドットスティングレイ
ナカムラエミ
GLIM SPANKY
I Don’t Like Mondays.
Official髭男dism
■好きなギタリスト
Michael Landau
Mateus asato
Jimi Hendrix
John Mayer
楽器
ギター,エレキギター,アコースティックギター,ウクレレ
【野口 竜之介先生監修コメント】
ブリッジミュートは手首やピックを持つ指先をリラックスさせた状態で弾きます。しかし手首の筋肉の動きに意識を集中しすぎると、逆に力んでしまうことがあります。最初は力みが入り腕が疲れることも当然です。初心者の方が力んでしまう原因は実はギターを弾く姿勢が悪かったりします。つまり相対的なことが原因だったりします。ブリッジミュートをかっこよく弾きたいというきっかけから、レッスンではあらゆる視点から総合的にギターの上達をサポート出来ます。