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Staff Blog

更新日:2017.05.08

【商業音楽たり得る音楽 その1】~椿音楽教室~

個人的に作った曲の収録のために、後輩のお宅を使ってボーカルレコーディングを行った。その後輩君を中心とした何名かは以前こちらのコラムでもお話したコーライティングチームを組んでいて、筆者の曲も彼らが今回アレンジをしてくれたので、その縁だ。

 収録も無事に終わって打ち上げの席になったとき、彼はこんなことを口にしたのだ。

「先輩、僕らの作った音楽が、もっと商業として成り立つようにクオリティを高めるにはどうしたらいいですか?」、と。

 筆者は大いに驚いた。なにしろ、彼らのコーライティングチームはここの得意な分野と楽器を分担し、すでにかなりいいクオリティにまで達している、と思っていたからだ。

 学生ながらすでに仕事として曲を作り始めているし、作曲を仕事として行っているということは、つまりすでに「商業として成り立っている」といえるからだ。

 しかも、筆者は基本的にバンドサウンド(ギターやベース、ドラムなどのアンサンブル)の作曲が苦手なのだが、彼らはそこが得意分野だし、大変おもしろいデモも多く聞かせてもらった。

 だがどうやら、後輩たちは自信が通う音楽学校の先生の一人にそういわれたようである。

 これは大変難しい命題だ。先輩としては生半可な答えを出すのがためらわれる。

 さてでは、「商業として成り立つ音楽」とは、いったいどんな音楽なのだろう? ポピュラーの作曲で仕事をしたい方たちはきっと事務所にデモ曲を送っているだろうが、事務所の方が拾ってくださる楽曲とはどういう音楽だろうか。

 クオリティとはなんだろうか。DAWで5分で作った、CDクオリティの音源はクオリティが高く、ICレコーダーで録音した弾き語りはクオリティが低い音楽だろうか?

 短時間でいい打ち込みができる人材は、すばらしいと思うしとても重宝される。しかし、実際のところ周りをみてみると、打ち込みはてんで苦手だが、いいメロディを書いている子はいいアレンジャーやプロデューサーに拾われいる。

 正直なところ、音楽事務所のみならずリスナーもみな、なにをもってして「いい(商業)音楽」とするのか、その線引きは千差万別なのだ。

 (その2に続く)

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