更新日:2023.06.01
カリンバ初心者必見!おすすめのカリンバや弾き方も紹介
この記事では、カリンバ初心者におすすめのカリンバやカリンバの弾き方も詳しく紹介していきます。
目次
カリンバとは何か?
カリンバとは、アフリカに伝わる民族楽器で、木の箱や板に付けられた細い金属の棒を指で弾いて音を共鳴させる楽器です。主に、親指で弾いて演奏されるため「サムピアノ(親指ピアノ)」とも呼ばれています。
現代では、その箱や板の材質や金属の棒の数もさまざまで、棒の並び方にも決まりがなく、とても多くの種類のカリンバが流通しています。
カリンバの演奏方法
カリンバは、前述したようにさまざまな種類のカリンバが流通しており、演奏方法も多少異なってきます。しかし、基本の演奏方法は17音カリンバの演奏方法になるため、以下では、17音カリンバの演奏方法を紹介していきます。
和音の組み合わせを知ろう
まず、カリンバの演奏をする際に知っておきたいのが和音の組み合わせです。音楽には相性の良いとされる音の組み合わせが存在しており、その相性の良い音同士のことを「和音・コード・ハーモニー」とも呼んだりしています。
この和音などの音の種類はさまざまあるのですが、カリンバは細い金属の棒を指で弾いて演奏するため、音同士が重なることで心地よい音色を奏でることができます。そのため、カリンバでは特に相性の良い音を理解して演奏することが重要になります。
相性の良い音を具体的に説明すると、「ド・ミ・ソ」などの1つ置きに配置されている音です。
片指で演奏する場合
また、カリンバの魅力は片方の親指のみで演奏もできる点にあります。主に、片指で演奏する場合には音が単調になってしまうため、それを避けるために主旋律となる音の隣の音も同時に弾いて、音色を豊かにしています。
例えば、「ミ」の音を主旋律といて弾く場合には、同時に「ド・ソ」などの隣の音も弾いたり、指をスライドするように弾いて流れるような印象を与える音を奏でることが一般的です。
両指で演奏する場合
カリンバは片指で演奏することもできますが、両指で演奏することで和音の表現がより豊かになります。例えば、前述したように指をスライドするようにして弾く場合でも1オクターブ離れた音も弾くことで和音を演奏することができます。
さらに詳しく説明すると、左手で左側の「ド・ミ・ソ」をスライドするように弾き、同時に右手で右側の「ド・ミ・ソ」を演奏することで和音を表現できます。この和音の演奏方法を駆使することで、カリンバでの演奏に深みが出てとても魅力的な音色を奏でられるようになるのが両指演奏の魅力です。
カリンバを演奏する際の注意すべきポイント
実際に、カリンバを演奏する際に注意すべきなのは、前述したように単調な演奏にならないように、和音なども駆使して演奏することも十分に注意すべきですが、カリンバは同じ棒の配列であれば同じように演奏することができます。
そのため、せっかく違う材質や特徴のあるカリンバを複数用意しても同じような演奏になってしまうことがあります。カリンバの魅力は、同じ楽器名でもさまざまな材質や棒の並び方の違いにあります。その魅力を最大限発揮できるように、それぞれのカリンバの良さを発揮できるような演奏をすることが難しさであり、同時にカリンバ演奏の醍醐味になります。
「このカリンバは棒の間隔が狭いから、スライドするように弾きやすいから上手く活用しよう」などのカリンバ1つ1つの特徴から演奏方法を工夫する必要があります。しかし、これは、あくまでも上級者向けの話です。カリンバをこれから練習する初心者の方は、将来的にはこのような深みを楽しめるように基本を忠実に演奏することを大切にしてください。
カリンバ初心者におすすめの楽譜
実際に、カリンバを購入して演奏を始める際には、楽譜を見て練習していくかと思いますが、初めはどんな楽譜を買ったら良いか分からないと思います。
カリンバ初心者である場合には、ほかの楽器と同様に簡単なゆったりとした曲調の曲で練習することをおすすめします。例えば、ジブリの曲などはそこまで速い曲なども少なく、知っている曲も多いはずであるため、初心者におすすめの曲です。
また、カリンバ初心者におすすめの楽譜集もあるため紹介致します。もし、練習する曲が見つからなければ以下の楽譜を購入して練習してみてはいかがでしょうか。
カリンバの種類やおすすめのカリンバを紹介
前述したように、カリンバにはさまざまな種類もあり、カリンバ初心者である場合にはどんなカリンバを購入すべきか分からないかと思います。
そのため、以下では、基本的なカリンバの種類やおすすめのカリンバを紹介していきます。
17音カリンバ
カリンバの中で最もオーソドックスとも呼べるカリンバが17音カリンバです。金属の棒のピン同士の間隔があまり離れておらず、スライドと呼ばれるスライドするように指を使い、演奏する手法を使いやすく、チューニングによっては半音を演奏することもできるなどの特徴があります。
しかし、17音カリンバは専用の楽譜があまり流通していなかったり、ピンが硬いことが多く高音を出すことが苦手であると言ったデメリットもあります。
以下では、17音カリンバの中でも初心者におすすめのカリンバを紹介していきます。
onetone onetoneカリンバは、音色に透明感があり、初心者でも簡単に音を出すことができるカリンバです。そのため、初心者に人気のあるカリンバとも言えます。特に、カリンバにこだわりがなければ、このカリンバを購入することをおすすめします。
GECKO
GECKOのカリンバもonetoneと同じように、人気のあるカリンバです。onetoneのカリンバと比べて初心者向きというよりかは中級者以上向きのカリンバです。そのため、カリンバでの演奏に慣れてきても十分に楽しめるカリンバとなっています。
クロマチックカリンバ
上記では17音カリンバについて紹介しましたが、半音のピンがついており21音の演奏が可能となっているクロマチックカリンバもあります。初心者である場合には、演奏の難易度から単純に音の少ない17音カリンバから演奏を始めることをおすすめします。
演奏することのできる音が増えれば演奏の難易度もその分だけ上がります。しかし、カリンバでの演奏に慣れてくれば、「もっといろんな曲を演奏したい」「自分なりのアレンジをしたい」と思うはずです。そうなってくるとより半音も出すことのできるクロマチックカリンバが欲しくなります。
そのため、初心者向きではないですが、カリンバにある程度慣れてきた方向けにクロマチックカリンバのおすすめも紹介していきます。
Seeds
YouTubeやSNSで現在、話題の集まっているクロマチックカリンバがSeedsのカリンバです。低音を出すことのできるピンの配置が特徴的ですが、それぞれのピンの間隔が近いため、17音カリンバから移行したての方でも比較的簡単に演奏することができます。
夢弦工房
夢弦工房のクロマチックカリンバは、ほかのカリンバにはない特徴的な見た目をしています。そのため、熱狂的なファンもいるほどのカリンバです。
また、夢弦工房のクロマチックカリンバは専用の楽譜が多かったり、楽譜での演奏を想定した設計になっているため、カリンバの演奏を上達させるにはもってこいのカリンバです。反対に、演奏の際にアレンジを加えたりすることが難しかったりするなどの自由度の部分に関しては、ほかのクロマチックカリンバに劣ります。
まとめ
ここまでカリンバについて詳しく解説してきましたが、初心者である場合には、実際に手に取ってみて自分に合うカリンバを見つけることをおすすめします。
現在ではインターネットでも購入することもできますが、実際の弾き心地などは手に取ってみなければ分かりません。そのため、購入する際には取り扱いのある楽器店で一度手に取ってみてから購入しましょう。
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