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更新日:2023.06.02

【チェロ初心者】はじめての楽器選びや練習方法を解説!

【チェロ初心者】はじめての楽器選びや練習方法を解説!

これからチェロを始めるとなると、何を準備すればいいのか、どのような練習をすればいいのかなど、分からないことがたくさんあると思います。 そこで、今回はチェロ初心者のためにチェロに必要なものと選ぶポイント、そして効率的な練習方法について解説します。

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チェロを始めるのに必要なもの一覧

チェロを始めるにあたり、楽器の本体の他にも弓や弦、ケース、松脂などさまざまなものが必要になります。 そこで、まずはチェロ初心者が用意すべきものを紹介します。

本体:素材や職人によって音質や値段はピンキリ

チェロのような弦楽器は、使用されている素材や加工した職人、かけられた手間によって音質、値段にずいぶんと差がでます。 一般的にはいい素材を使用して、腕のいい職人により手間をかけて作られたものほど美しい音色の楽器になり、値段は高くなるものです。

弓:本体の値段の1/3~1/2を目安にする

弓は本体よりも単純な構造をしており、素材の質がより性能に影響しやすいです。 しかし、いい素材のものほど値段は高くなるため、一般的には「本体の1/3~1/2の値段」を目安に探します。 なお、最近ではカーボン製の品質が向上していて、木製のものより丈夫かつ軽く、性能のいいものでも比較的に安価なのでチェロ初心者にはおすすめです。

弦:本体や弓との相性の良さで決める

弦にも本体や弓と同じように素材や職人ごとに音質や、クセが異なります。 そして、チェロは本体や弓、弦の組み合わせによっても音質が変わるため、相性のいいものを探すことが重要です。 予算に余裕があるのであれば、いくつか試してみると最適な弦を選べます。

ケース:カーボンやグラスファイバーが軽くて人気

昔のチェロケースは木製ものが一般的でしたが、近年では軽くて丈夫、持ち運びも安心なカーボン製やグラスファイバー製のものが主流となっています。 どちらの素材でもさまざまな色や、形状のものが流通しているので、好きなデザインのものを選ぶといいです。

松脂:粘着度で音色や演奏感が変わる

チェロは新品の弓でそのまま演奏してもいい音は出ません。 弓毛の凹凸に松脂をしっかりと塗り、細かなギザギザを作ることであの美しい音色を奏でられるのです。 なお、松脂は粘着度によって音色や演奏感が異なるため、いくつか購入して試してみることをおすすめします。

チューナー:音程を整えるには欠かせない

チェロのような弦楽器は、弦の張り具合(調弦)で音程が決まります。 調子笛や音叉などでも音程は確認できますが、慣れていないと扱いが難しいため、チェロ初心者は音程を数値や記号で表示してくれる電子機器のチューナーを使うのが安心です。また、スマートフォンのアプリでもチューナーがありますので代用する事も出来ます。

エンドストッパー:床を保護するためのもの

エンドストッパーを使用せずにチェロをそのまま演奏すると、本体の下部から伸びているエンドピンが床を傷つけてしまいます。 そのため、床を保護するために、エンドピンの下にエンドストッパーを敷くわけです。 エンドストッパーにはゴム製や木製などさまざまな素材のものがあり、素材によって安定感や音質に差が出てきます。 また、自宅やスタジオ、コンサート会場など演奏する環境によって最適なエンドストッパーは異なるので、複数用意しておくのが一般的です。

お手入れクロス:汗用と松脂用で2枚は必要

チェロをいい状態で保つには、クロスでの乾拭きが欠かせません。 なお、弦楽器の乾拭きでは本体(木製の部分)についた汗をきれいにするものと、弦や弓毛についた余分な松脂を拭き取るものを分ける必要があるため、汗用と松脂用の2枚を用意しておきます。

チェロ初心者は「セット購入」もひとつの手

チェロを始めるにはまず本体と、弓や弦、ケース、松脂などが必要なわけですが、初心者がこれらを1つずつ揃えるとなると、何から選べばいいのか、どれを選べばいいのか迷うものです。 そこで、入門モデルを「セット購入」するという選択肢があります。 メーカーや楽器屋によって内容や値段は異なりますが、本体と弦、弓、ケース、松脂、エンドストッパー、チューナー、クロスなど、チェロに必要な最低限のものがセットで販売されています。 値段は15~20万円が相場なので、安く手軽に始めたい方におすすめです。

チェロ本体を選ぶときの3つのポイント

手軽に始めるのにセットはいいのですが、本格的に演奏したいならやはりそれぞれ好みに合わせて選ぶのがいいです。 では、チェロ本体を選ぶときのポイントをご紹介します。

1. 全体にかけられる予算を確保する

チェロを始めるには本体、弦や弓、ケースとさまざまなものが必要で、決して安くない費用がかかります。 それだけに、まずは全体にかけられる予算を確保しておくことが必要です。 どれほど好みの本体に出会えたとしても、予算オーバーでは諦めるしかありません。 チェロ初心者は本体だけで20〜30万円くらい、必要なものを揃えてセットで30〜40万円くらいが相場です。 少しでもいいものを、長く大切にできるものをと考えるのなら本体だけで50万円以上、セットで70万円以上の予算が必要になります。

2. 楽器屋では初心者であることを伝える

ネットショップや個人間の売買などでも購入できますが、チェロ初心者は楽器屋で選んで購入するのが安心です。 楽器屋には弦楽器の専門スタッフがいるので、自身が「初心者」であることを伝えておきます。 そうすることで、専門スタッフから予算や、どのような楽曲を演奏したいのかなどを丁寧に聞いてくれて、自身により合ったものを見つけやすいです。

3. 気になる本体はすべて試奏する

本体を選ぶ上で、もっとも大切なのは試奏です。 チェロに限らず、楽器は同じ素材を使い、同じ職人が手がけていても、まったく同じものはできません。 そのため、購入する前には実際に音を出してみて、音色や演奏感などを確認することが重要です。 チェロ初心者だとまだまったく演奏できない方もいるので、その場合には楽器屋の専門スタッフに試奏してもらいます。 ただ、それだと音色は確認できても、演奏感は分からないので、専門スタッフに感想を言ってもらいながら、相談しながら決めるのが良いでしょう。

修理やメンテナンスのシステムは要確認

チェロは初心者向けのものでも本体だけで20〜50万円、高いものになると100万円以上も珍しくはありません。 それだけに、少しでも長くいい状態を保ちたいものですが、本体は大部分が木製なので、どうしても修理やメンテナンスが必要になります。 楽器屋は修理やメンテナンスに対応していることが多く、楽器のことをよく理解しているため安心です。 なお、チェロを購入する際には、楽器屋に修理やメンテナンスのシステムはどうなのかやかかる費用、保証範囲などを確認しておくことをおすすめします。

チェロ初心者におすすめの3つの上達練習方法

チェロの初心者におすすめの練習方法 チェロに限らず、楽器はコツコツ練習しないと上達しません。 だからと、あまりコツコツしすぎると飽きてしまう場合もあるので、少しでも効率的に上達できる練習方法をご紹介します。

1. レベルに合った楽曲を練習する

チェロ初心者が最初に取り組むのはボウイングと音階の練習です。
ボウイングは、弦に弓が直角にあたり、真っ直ぐにひけるよう鏡などで確認しながら練習します。
音階をしっかり意識できることで音程が安定しますし、楽曲を演奏したときにはポジション移動がスムーズになります。 しかし、音階練習は反復練習なので、そればかりだとどうしても飽きてしまいがちです。 そこで、音階練習をしながら、楽曲も同時に練習します。 楽曲が演奏できるようになることで、具体的に上達を実感できるのでやる気を保ちやすいです。 ただ、あまりレベルの高い楽曲だと挫折するだけなので、自分のレベルに合った楽曲なのがポイントです。

2. テーマを決めて集中的に練習する

学生であれば勉強、社会人であれば仕事があり、チェロの練習にかけられる時間は有限です。 ただなんとなく、何も考えずに練習していたのではいつまで経っても上達しません。 限られた時間でいかに効率的に練習するのか、つねに考えることが上達への道です。 ポイントは、練習ごとにテーマを決めて取り組むことです。 例えば、前回の練習でつまずいた箇所だけを練習したり、音の高低を重点的に意識して演奏したりとテーマがはっきりとしていれば、たとえ10分、20分と限られた時間でも集中して、効率的に練習できます。

3. 録音して自身の演奏を聞き返してみる

チェロの練習では自身の問題点を洗い出して、そこを重点的に修正していくことが求められます。 しかし、チェロ初心者のように音を出すことさえまだ不慣れな方というのは、自身がどのような演奏をしているのか聴いている余裕まではなかなかありません。 そこで、おすすめなのが録音です。 スマホの録音アプリでも、ICレコーダーでもいいです。 自身の演奏を録音して聞き返してみると、音程のズレや強弱のつけ方など良いところ、悪いところを客観的に確認できて、次回の練習テーマを決めるのに役立ちます。

これからチェロを始めるならポイントを押さえてスタートダッシュ

今回は、チェロ初心者のために楽器を選ぶポイント、効率的な練習方法をまとめました。 チェロを始めるには本体や弦、弓などさまざまなものを準備する必要があり、初心者だけで最適なものを選ぶのは難しいので、楽器屋で相談しながら決めるのがおすすめです。 なお、チェロは独学でも練習できますが、正しい演奏技術を身につけるにはやはりプロ講師によるレッスンが欠かせません。 最近では、オンラインレッスンをしている教室もあるので、地方にお住まいの方、時間が不規則な方でも問題なくレッスンを受けられます。 本気でチェロを上達したい方は、ぜひプロ講師によるレッスンを検討してみてください。

 

 

初心者におすすめなチェロは?

初心者の場合はセット販売されているものを購入して手軽に始めてみるのはおすすめです。ある程度本格的なものを選ぶにしても本体のほかに弓やケースなど必要なものがあるので、はじめに全体にかけられる予算を決めてから選ぶようにしましょう。

初心者はどのようにチェロを学べば良いですか?

まずはチェロ教室などに通い、上級者から直接教えてもらうことをおすすめします。独学であれば費用は最小限に抑えられますが、悪い癖が付いてしまったり、モチベーションが下がってしまうなどデメリットもあります。

チェロ初心者におすすめな練習方法を教えてください。

チェロに限った話ではないですが、毎日コツコツ練習しなければ上達していきません。少しでも効率的に練習するためには次の3つのポイントが大切です。
・レベルに合った楽曲を練習する
・テーマを決めて集中的に練習する
・録音して自身の演奏を聞き返してみる

【松穣先生監修コメント】 チェロは初心者も音を鳴らしやすい楽器です。 まずは体験レッスンなどで楽器にふれてみて下さい。 楽器の購入などは、先生と相談しながら進めていくとよいかと思います。

この記事を監修した講師

【チェロ初心者】はじめての楽器選びや練習方法を解説!

松穣

福岡県出身。洗足学園音楽大学卒業。卒業演奏会、青葉区新人演奏会に出演。 2000年、レインボウ21サントリーホールデビューコンサート2000に出演。 現在、ソロ、室内楽、オーケストラ、の各分野で活動中。 これまでにチェロを鈴木淳、青木十良、伊東毅、金木博幸の各氏に師事。 洗足学園音楽大学音楽教室、受験ステーション クロスアーツ非常勤講師。 洗足学園小学校オーケストラ指導講師。THEATER ORCHESTRA TOKYO メンバー。

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